インテリジェンススキンケア

敏感肌が、スキンケアを楽しめるようになるまで|mimi公式

敏感肌が、スキンケアを楽しめるようになるまで|mimi公式

こんにちは!mimiです。

先日の記事で、「薬機法」と私たち消費者のこれからの関わり方について書きました。その中で、化粧品の『有効成分』や『美容成分』についても触れたのですが、それってどうやって見つけたらいいの?と思われる方もいらっしゃるのかなと?
 
今回は、その辺りについてもう少し深く掘り下げてみたいと思います?
 
 
◎敏感肌卒業(暫定)した私の話
 
私も以前はひどい敏感肌で、使えるスキンケア用品や日焼け止めが著しく少なかったです?しかし、自分に合ったケアを見つけたことで、今はいろいろな成分が配合されたスキンケア用品を楽しめるようになりました✨

「何を使っても肌荒れすることがない」と言った方にはこの考え方は必要ないと思いますが、今現在、敏感肌だけれど、徐々に丈夫な肌を作っていきたい方に、今回は是非読んでいただきたいです。
(私がいう敏感肌には、毛穴が目立つ肌の人も含みます。)
 
 
◎敏感肌に大切な【スキンケア設計】の考え方
 
こちらの記事に書いたことがある【スキンケア設計】という言葉を、私は大切に考えています。
 

☆スキンケア設計(すきんけあせっけい) mimiの造語。スキンケアを建造物に見立てて組み立てていく考え方。
土台は「洗浄・保湿・紫外線ケア」。建物は「有効成分1(合成成分)」。屋根や装飾を「有効成分2(植物エキス・新規原材料)」と仮定して、土台から上に向けてスキンケアを設計していく方法。

この「スキンケア設計」の考えを念頭に置いた上で、まずは一般的な「化粧品」の構造をご説明します?‍♀️
 
 
◎「化粧品」の構成要素
 
今回は、かずのすけさんと、白野実さんが書かれた、こちらの本をご紹介します。
 
白野実
 
 
 
この本めっちゃお勧めです!一冊あったら、化粧品の基礎的なことを理解できると思いますし、成分の名前から逆引きできるところもとても親切?✨いつでも手に取れる紙媒体で入手することをお勧めします?
 
こちらの本の中から拝借いたしました?
FullSizeRender

※著者許諾済み(かずのすけさん、ありがとうございます?)
こちらの図のとおりなのですが、大体の化粧品は主に
 
ベースとなる成分(水・油・界面活性剤)
・美容成分、有効成分
・その他の成分
 
…の三部構成になっています?
 
で、私がスキンケア製品を選ぶ時は、この二番目の「美容成分、有効成分」を手がかりに製品選びをすることをお勧めしています?
 
 
じゃないと、昨今の厳しい「薬機法」の広告規制下で、新しい製品を見つけるのが難しくなってきているからです?(本当はベースの材料とか界面活性剤、防腐剤にもこだわった方が良いのですが、そこまで話し出すとチンプンカンプンになってしまうと思いますので、今日は”美容成分”にフォーカスしていきたいと思います!) 化粧品の「美容成分・有効成分」を手がかりにした”スキンケア設計”の建て方を、今日は考えていきましょう?✨
 
 
◎スキンケア設計その1→土台を作る:洗浄・保湿・紫外線ケア
 
敏感肌の人がスキンケア用品を考える時に、一番最初に整えるべきだと私が思うのが、”洗浄→保湿→日紫外線ケア”の、基本3点です?
ここがきちんと整ってくると、自ずと肌のバリア機能が改善し、敏感気味の肌から脱却できるようになると考えています。 この辺りの記事に詳しく書いてあります?‍♀️
 
 
1.まずは、『ベビーオイル洗顔』をはじめとした、洗いすぎない洗顔法にチャレンジして、自分にあった洗浄強度を見極める。
2.それに合わせて『3STEP保湿』の考え方で、自分にあった保湿剤を見つける。
3.それと同時に、肌荒れしないで、尚且つ紫外線をきちんと防御してくれる『日焼け止め』を選定する。(私の一押しは、ロート製薬のオレゾシリーズの日焼け止めです)
 
※ここのバランスは、季節によっても、体調によっても微妙に変化していきます(例→暑くなって皮脂分泌が増えたら、洗浄強度を上げてみて、保湿強度を減らす、など)。臨機応変に、『グーチョキパー法』で、肌をよく観察しながらいい塩梅を見つけていきましょう!
まずこの”家の土台”が安定することのメリット?
 
肌の調子が悪くなっても、このケアをしていれば大抵は大丈夫!という、スタメン化粧品を見つけておくことが、とても大切です!
 
まさに港の女?✨✨「お前がいるから、俺はお大海原へ冒険できるんだよ」的な?✨
 
 
◎スキンケア設計その2→建物を作る:合成成分を取り入れる
 
「スキンケア設計1」の保湿剤選定にも重なってくる部分ですが、私は敏感肌の人にはまず、合成成分主体”のスキンケア用品から試してみることをお勧めしています? いわゆる、オーガニック化粧品や、自然派化粧品植物の力、無添加と言ったワードが色々と流行った一昔前ですが、現在は合成成分主体のスキンケア用品も勢いを取り戻してきている気がします?
しかし未だに、天然成分=優しい、合成成分=優しくない、と言ったようなイメージを抱いてる方にたまーに出会うことがありますので、念のために解説? 植物エキスや精油など、後述するように面白いですし、有用な成分も多いのですが、今現在肌のバリア機能が低下している方にとっては、不安定な要素が大きく、刺激が強い場合があると私は考えています? この辺りについて、化粧品開発者、ナスちゃんのブログがとても分かりやすいので、是非ご覧になってみてください。一部引用させていただきます?‍♀️
 

通常、化粧品に使われる原料は最低限の安全性基準を満たした原料のみを使用し製品を作っていると思います。 天然か合成かで安全性を判断する根拠はありません。一概には言えないのです。 私は合成した単一成分の原料ほど、信用できるのではないかと考えてます。 天然の原料は生物の由来なので、様々な要素が含まれるものです。 産地やとれた時期・個体差でも違いは出てくるし、安定して同じものを作ることは難しいのです。 エッセンシャルオイル(精油)なんてのはいい例で、次の年に香が変わるのは当たり前だという認識です。 一方で石油製品は化学反応で合成・分離したりして抽出、精製するだけなので自然のモノのように変動する要素が少なく、品質をコントロールしやすいので再現性のある加工が可能となります。

 
このような理由から、品質のばらつき、アレルギーのリスクを考慮して、まず現在お肌が敏感になっている方は、合成成分主体のスキンケア用品から選んでいく方が、トラブルになりにくいと考えています?
 
こちらにも書きましたが、オイル洗顔をする上で、鉱物油(ミネラルオイル)である「ベビーオイル」を第一選択肢としてお勧めしているのも、こう言った理由です?‍♀️
 
 
現在肌が荒れていると言う事は、バリア機能が低下していると言う事ですから、通常の肌状態の方よりも悪い意味で化粧品の浸透が良くなっていると言えます。そこにさらに刺激が加わると、普通の肌の方であれば耐えられることでも、新たなトラブルの原因になりやすいんですね?
 
☆保湿剤も、合成成分主体の物から試してみよう
 
当然この考え方は、先ほどの『スキンケア設計その1』の“保湿剤選定”にも関わってくる部分になります?
私は「3STEP保湿法」の中で、主な保湿成分の構成が、セラミド→NMF(アミノ酸)→オイルの順番で、保湿剤を試していくことをお勧めしています。こう言った保湿剤選定の時にも、現段階ですごくお肌が敏感な方は、耳慣れない「◎◎エキス」がたくさん入っているような物は、避けるのが無難かなと、私個人は考えています? まあそもそも、セラミドやNMF(アミノ酸)を売りにしているような製品は敏感肌をターゲットにしている物が多いですし、余計な物が入ってないことの方が多いからお勧めしているっていう裏事情もあります? 私も使ってる、かずのすけさんプロデュースの、「セラキュアスキンクリーム」ですとか…
 
※スクワランオイルはミネラルオイルの一種、ホホバオイルは比較的安定性が高い植物油です。
 
松山油脂の「アミノ酸浸透ジェル」とか…
 
シェルシュールの「モイスチャーマトリックスES」とか…
 
それぞれ全成分を見ていただくと、「◎◎エキス」的な物がとても少ないのが分かると思います。 現在肌が敏感な方は、まずこう言った保湿剤から試すと、リスクが少ないと考えています? ※植物エキス=悪、ではないですよ!炎症起こしにくい物ももちろんあります。しかし素人にはそこのところを見極めるのがとても難しいので、とりあえず避けてみようか、ってお話しです?
 
 
☆『毛穴バランスリセット法』について
 
私が『ベビーオイル洗顔』と合わせて推奨している、「『毛穴バランスリセット法』は、どこの段階に位置するの?」と思われる方がいらっしゃるかもしれないので、念のために解説します?‍♀️
 
 
「毛穴バランスリセット法って何?」という方はこちらのカテゴリをどうぞ?‍♀️
 
私は、毛穴と言うのは肌の表面で”慢性的な炎症”が起こっていることが大きな原因だと推測して、「毛穴バランスリセット法」の理論を考えました。だから、毛穴が目立つ肌=広義の敏感肌だと、私は勝手に考えています?(結局はバリア機能低下してるわけですから) ”炎症”を抑えるために取り入れる美容成分ですが、基本的には合成成分で、エビデンスレベルが比較的高い物を推奨する、というのが、実は私の中の隠れテーマです?✨
 
・ビタミンA、ビタミンC、ナイアシンアミド→エビデンスレベルが高い。(研究が多くなされている)
・アゼライン酸→欧米ではニキビ治療で処方されている。
・トラネキサム酸→資生堂の研究で有名。長い使用実績。(高円寺肌クリの先生のブログに詳しい)
・グリシルグリシン→資生堂が発見。特許を取得している。
 
そんな訳で、『毛穴バランスリセット法』は、スキンケア設計2に該当する、という訳なんですね?(もちろん具体的にどの製品を選ばれるかによって細かい部分は異なりますよ。ただ、製品選びの手がかりにはなるはずです?)
 
 

◎スキンケア設計その3→屋根や装飾を作る:植物エキスや新規美容成分を取り入れる

スキンケア設計のその1とその2を行って、自分に合った洗浄強度と保湿強度が安定してくると、肌のバリア機能が回復してくると思います✨前は使えなかった成分も使えるようになってくることもある頃合いです? というか、私がそうでした?✨

 
以前は使えなかった日焼け止めや、化粧品も、今は大分使えるようになってるんですよね✨(それでもダメなものもあるんですけど) 目安としては、「赤みが以前よりも減った」「細かいニキビができにくくなった」「毛穴周りの皮膚が以前よりふっくらしている」「遠目に見て、艶感が増した」などの変化を感じられると、少しずつスキンケア製品を楽しみながら選べる段階に来ていると思います?✨
ここでようやく、植物エキスや、新規美容成分などを取り入れて、「更に綺麗な肌を目指していく」スキンケアを始めるのが私のお勧めです?✨ オーガニックスキンケアを試してみるもよし、ペプチドを試してみるもよし、大手がまだ採用していない美容成分を試してみるもよし、使用歴の浅い美容成分にチャレンジしてみるのも楽しいかもしれません…!もし万が一やらかしちゃった時には、スキンケア設計の1と2で身につけた、「基本のケア」に立ち戻りましょう。ご自身の肌を毎日観察する習慣がついているあなたなら、きっとその見極めができるはずです…!
 
 

◎日本の大手化粧品メーカーはすごいんだ!
 

そうは言っても、敏感肌を卒業したばかりで、「あんまりチャレンジするのは怖いのよ」という方向けに?‍♀️ まずは大手化粧品メーカーが採用している美容成分を主体に、化粧品選びをしていくのがお勧めです!

 
日本の化粧品会社の研究力が、世界トップレベルであることは言うまでもありませんが、それぞれの会社によって、”売り”にしている成分があります?
 
☆花王→セラミド
☆味の素(アジピュア)→アミノ酸
☆キューピー→ヒアルロン酸
☆資生堂→トラネキサム酸、Dアミノ酸、ヒアルロン酸 ☆ロート製薬→ペプチド(テトラペプチド-5を発見)
 
私がTwitterで知った、各社のお強い成分一覧?(他にもあったら追記するので、是非教えてください!)
 

あと私が最近楽しみにしているのは、ユカりんさんがシェアしていらして知った、ロート製薬の新製品!(私、ロート製薬大好きなんですよ❤️)  

 

「VB リンクルクリアシリーズ」は、シワ改善の承認を受けたナイアシンアミドを美容液に配合。さらに「当社オリジナルの成分である低分子フコイダンも配合。こちらもエイジングケアであるハリへの効果が確認されており、相乗効果が期待できる」。

 
フコイダンエキスは前から注目している海藻由来のエキスです。(最近原液を購入して、スキンケアにも取り入れています)それを更に低分子化したオリジナル成分、しかもナイアイシンアミドが入っているとか、めっちゃ楽しみです〜?✨✨ …と話が脱線した美容オタクですが、何を使ったらいいか迷う方は、こうした大手化粧品のドラッグストアで売っているラインの化粧品は、大変狙い目だと思います?✨
 
資生堂だったらアクアレーベル。ロート製薬だったらオバジや肌ラボと、ケアセラシリーズ。花王ならキュレル。各社の”推し成分”がドンドコ入った製品が、廉価に販売されていますから!そして、リスクが高い成分も、大手化粧品会社はかなり省いていると思います? コスパもよくて手に入りやすいですし、スケールメリットが生きているなあといつも思います?✨ 私は最近、ロート製薬のこれ?‍♀️を愛用していますよ。スプレー容器に入れて、全身に付けています。
 
 
 
 
 
◎まとめ
 

これまた新しい私の造語『肌ステージ』?✨

 
結局肌の現状を見極めて、適切な美容成分を適度に取り入れながら肌本来の回復力を高めていくことしか、美肌への道はないと考えています?
そして肌ステージが上がったら、さらにレベルが高い化粧品にもチャレンジできるようになるわけです?✨ 肌荒れしてる時ってつい焦ってしまって、色々効果がありそうな物に飛びつきそうになってしまうのですが、そこをぐっと堪えて、肌の底力を育てることが結局は一番の早道ではないでしょうか?

いつもにも増して長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださった方は本当にありがとうございます??新規美容成分や、植物エキスなどは今後のブログでも紹介していこうと思っています? 敏感肌を暫定卒業して、スキンケアを楽しめる肌になっていただければなぁtと思って書いてみました。

 
皆様のご参考になれば幸いです? ありがとうございました?‍♂️
 
(あくまでも、病院にかかるレベルではない敏感肌向けの方の記事です。ニキビ、アトピー、脂漏性皮膚炎など疾患に該当する肌トラブルの方は、医師にご相談してみてくださいね?)