こんにちは!mimiです。
本日は、前回の投稿に引き続き、鼻の毛穴のケアについて書いていきたいと思います? まず前回の投稿を読んでから、こちらの投稿を読んでください?
今回、毛穴ケアの美容医療編を書こうと思ったんですが、そういやなんで毛穴って目立つのかの原理的なことを説明してなかったなと思い立ちました? 今日は、そもそも毛穴がなんで目立ってくるのかの原理について、書いていきたいと思います?
◎前回までのおさらい
前回の記事では、ビタミンAを取り入れたスキンケアと、ベビーオイル洗顔による洗いすぎない洗顔によって、鼻の毛穴周りの皮膚が育ち、押し出されるように鼻の角栓がなくなっていったのではないか、と言うお話をしました。
角栓のケアって難しくて、詰まりっぱなしにしておいてもさらに汚れがたまる原因にもなりうるし、かと言って無理に取ると肌に負担にもなり得ます?
今回仮説的に毛穴周りの皮膚を育てる方法について書きましたが、重度の毛穴開き、角栓症の方は、美容医療での角栓ケアも併せて行ったほうが?♀️ https://t.co/FxOowDk1pV — mimi (@mimitan090909) February 20, 2020
こちらのツイートにも書いたのですが、角栓のケアってほんとにちょうどいい加減を見つけるのが難しいと思います?
はがすタイプの毛穴パックや、スクラブ洗顔が良くないと言う事は最近知られてきましたが、無理に角栓を抜いてしまうと、育ちかけている肌細胞も一緒に持っていかれてしまうので、その後にできてくる肌が未熟な状態になってしまうんです。 この状態を、「不全角化」といいます。 こちらの資生堂のニュースリリースをご覧下さい。毛穴が目立つ肌に関して書いてあります。
資生堂は、国内外問わず女性の肌悩みとして常に挙げられる「毛穴の目立ち」に関して 科学的な解析を行った結果、以下の3つの特徴を明らかにしました。 ① 外観上の毛穴の目立ちは、毛孔部(毛の出口部分)周囲の「すり鉢状構造」に起因 していること。(図) ② この部分の角質細胞は、本来消失しているはずの核が存在している、いわゆる「不全角化状態(※1)」になっていること。 ③ 毛穴の目立ちと皮脂分泌量は相関しており、特に皮脂中に含まれる不飽和遊離脂肪酸の比率が毛穴の目立つ人ほど高く、これが不全角化の発生要因として働いている こと。
こちらに掲載されている図が分かりやすかったので、お借りします。
まさに前回の更新でも書いた、アジアン美容クリニックの鄭先生がおっしゃっていた話ですね。 要は、鄭先生がおっしゃる「毛穴」と言うのは、この図でいう「毛孔部」のことを指しています。 一方私たち一般人にとっての「毛穴」というのは、「すり鉢状構造の部分」を指している訳です。 この「毛孔部」の大きさというのは人によって大きな差はなくて、毛穴が目立つ人も、目立たない人も、”ほぼ同じ”というのは、前回のブログでも書いたとおりです。
そして資生堂の資料によると、「この部分の角質細胞は、本来消失しているはずの核が存在している、いわゆる「不全角化状態」になっている」ということなんですね。
◎不全角化状態ってなに??
「炎症や刺激などが原因となり、皮膚の細胞の分化・増殖が乱れ、角化の速度が異常に速まることにより、核が残ったままの不完全な細胞が肌表面に現れること」を、不全角化状態といいます。
正常な肌表面の角質細胞では普通、細胞の核が消失してカスカスの死骸になっている☠️んですが、これがうまく死なないで混ざってしまっている、というように考えてみてください? こちらのサイトには、不全角化が起こる原因として、下記のような要因が挙げられています。
急激なターンオーバーのために核の消失がまにあわずに生じるか、核の分解過程に異常があると考えられるが、一般には増殖が盛んな表皮において出現しやすい.
先ほど書いた、”はがすタイプの毛穴パック”や、”角栓をつまみ出す行為”が、なぜいけないかもうみなさん分かりましたよね??
抜かれた角栓の根元は、まだはがれ落ちるべきでない肌細胞にくっついています? 「肌表面の角質細胞が無理矢理はがされることにより、ターンオーバーのサイクルが乱れ、生まれてくる細胞が不完全なものになる」というメカニズムで、不全角化になってしまうわけです。 覚えがありますよね?☠️ 毛穴パック、最初は「すっきりしたなー!」って思ってたのに、使えば使うほど、毛穴が大きく、より詰まりやすくなっていく現象…☠️
まさにこれが原因だと思います?? (あとおまけですが、上記サイトには「また、ビタミンAやビタミンDなどは、ケラチノサイトの核内にある受容体に結合し、遺伝子発現を調節して増殖あるいは角化を制御している.」との記載もありました!やっぱりビタミンAは毛穴ケアに取り入れた方がよいんだな✨) そしてこちらの資生堂の別のリリースにも記載があるとおり、 不全角化というのは、バリア機能の低下に他ならないわけです。 結局毛穴が目立つ、角栓がつまる状態は「バリア機能の低下」の一種の形態であると言えます。
◎不全角化が起こると、毛穴が目立つだけでなく乾燥も起こる
毛穴が目立つ上に、肌も乾燥しやすくなると言えます。
細胞間脂質を構成する「セラミド」や角層細胞の中でうるおいを保つ「NMF(天然保湿因子)」などの角層のうるおいを保つ因子は、角化の過程でつくられています。ですから、角層のうるおいが適度に保たれるためには、角化が正常に行われることも大切です。
花王のサイトからお借りしました。同じ花王サイトの別のページより。
私たちの肌は、”角質”の隙間を埋める、”細胞間脂質”という、接着剤のような成分が満ちていることによって、内側の水分を肌の外に逃がさないようできています(また、外側から余計なものが入ってこない役割を果たしています)。 これが、私がいつも口を酸っぱくしていっている「バリア機能」ですね。
そして、この細胞間脂質がどこからでてくるかというと、肌の細胞が死んで角質化していく過程で、細胞の中から放出されるのです!! つまり有核細胞がたくさん残ったまま不全角化した皮膚は、細胞間脂質が少ない、「水分を保持する力が弱い肌」になるわけです。
そうすると、バリア機能は当然低下しますから、より外部からの刺激を受けやすくなり、ますますターンオーバーは無理に早められ、保湿しても保湿しても乾燥する、敏感肌に繋がっていくのだと、私は理解しています。 ああ、まさに負のスパイラル…???
つまりは、毛穴のつまりと開きや、乾燥性敏感肌、全く違う物に思えますが、実は原因は「バリア機能の低下」に帰結するのではないでしょうか。
◎とは言ってもですよ…
他にも肌のターンオーバーには、いろんな要素があるので、これが原因!ってものを確実にするのは、かなり難しいものがあると思います?
こちらの、なつなつさんのブログは、また別の視点から、肌のターンオーバーについて書いてらっしゃいます。 こちらもとても面白いので、是非読んでみてください? こういう場合は、みんなが大体言ってる、共通見解を優先するのが良いと思います。 「ターンオーバーのサイクルが正常である肌は、バリア機能もしっかりと機能している」。 さすがにこれに異を唱える方は、あんまりいらっしゃらないんじゃないかと思いますね✌️
◎おまけ:顔は、そもそも不全角化を起こしやすい
本来無核の角質細胞に有核細胞がみられ るということは, 組織学的には不全角化を意味し, 角質層のバリア機能の欠損が考えられる9)。 このことは, 外来抗原などの異物の侵入を容易にし, また外的刺激に対し容易に皮膚が傷つき易くなることが考えられ, 皮膚の健康を損なったり, 肌が荒れた りする可能性が考えられる。事実, 微細な落屑性変化を伴う “肌荒れ”の人全例に不全角化を認めた という報告もある10)。
有核細胞が健常人の顔面に高頻度 で認められたことは, 顔面の皮膚バリア機能の低下あるいは欠損を意味している。これは, 外来抗原などの異物の皮膚内侵入を容易にし, また紫外線 などの外的刺激が皮膚内部に伝わり易くしていると考えられ, より肌荒れを生じ易くしたり, 皮膚の老化を促進 したりするとも考えられる。
簡単に要約しますと… 肌荒れしてる人には、「不全角化」が起こってるし、顔の皮膚って、他の皮膚に比べて紫外線とか外的な刺激を受けやすいから、「不全角化」がより起こりやすくなって、結果老けやすいんだよね。 って言う話です?(ここの辺りは、エンビロンの考え方にも繋がってくる部分だな) やっぱり顔って、常に過酷な環境に晒されているもんなぁ。それにも関わらず、さらに美醜を判断されるってんだから、溜まったもんじゃないですな?☠️
◎不飽和遊離脂肪酸を抑える成分
そんでもって話がずいぶん前に戻りますが、資生堂さんはこうも書いています。 「毛穴の目立ちと皮脂分泌量は相関しており、特に皮脂中に含まれる不飽和遊離脂肪酸の比率が毛穴の目立つ人ほど高く、これが不全角化の発生要因として働いている」 そしてこの発見に対して、資生堂が開発したのが「グリシルグリシン」という成分です。 資生堂がこの成分について熱く語ってますので、詳しくはこちらを見てください。
不飽和脂肪酸がプラスの電荷をもつカルシウムイオンの出入口のスイッチを「オン」に変えるなら、細胞内のプラスの電荷を中和させるマイナスの電荷をもつ物質が流入する出入口を「オン」にする成分を配合したらどうかと考え、「グリシルグリシン」を探し出しました。グリシルグリシンを配合した溶液を2ヵ月間使用する試験を行ったところ、実際に毛穴の目立ちを改善する効果が認められたのです。また、グリシルグリシンはアミノ酸がつながったもので、高い保湿効果を発揮することも分かりました。
要は、「不飽和脂肪酸が肌の炎症を引き起こしてるから、それを抑える反対の成分塗ったらいいんじゃね?」って理解すれば良いと思います この成分、資生堂が特許を取得しています。やっぱり日本の大手化粧品会社、すっげーんだな?(悟空)って思いますね? グリシルグリシンの原粉末を販売している、マンデイムーンさんのサイトに、グリシルグリシンの仕組みがわかりやすく書いてありましたのでお借りします。
私の場合は自己責任で、APPS(ビタミンC誘導体)の粉末と、グリシルグリシンを混ぜたオリジナル化粧水を、たまに秋から冬にかけて使っていましたね?
最近は、毛穴があまり目立たなくなったので使っていません? あくまでこのグリシルグリシンの働きと言うのは、対症療法的なものだと私は思っています?
根本的なバリア機能の改善を目指さないと、グリシルグリシンを塗り続けなければならない肌になってしまうとは思いますので、まずは私がいつも口を酸っぱくして言っている
・洗いすぎない
・擦らない
・紫外線ケア
このスキンケア基本の3箇条を守った上で、使用していただきたいなと思います?✨
◎まとめ
本日は、毛穴が目立ってしまう根本的な原因について書いてみました。いかがでしたでしょうか??
今回調べていて見つけたこちらのコラムが面白かったので、まとめに変えて載せておきたいと思います。
これ、すごく面白いなぁと思いました✨
せっかく進化の過程で手に入れたバリア機能ですから、できるだけその働きをサポートして、健やかなお肌で過ごしたいものですよね?
ありがとうございました?♂️
※全て、mimiが調べたことがベースになっています。間違っている可能性ももちろんありますし、今後新しい研究で否定される事柄もあるかもしれません。その点だけご了承いただけますと幸いです。
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